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見た目と修羅場は使いよう。

前回のオマケみたいなお話です。そのせいか短い、超短い、超展開。

週一ペースで、渋で「はた霖」と「ユリリタ」のタグ検索するんですが、一向に増える気配がありません。不思議すぎて仕方が無い。

とりあえず、「増えるといいと思うのなら自分で増やせばいい」ってとあるお方が言ってたので(
最近、はた霖の事しか考えてない気がしなくも無い。どれだけ増やすんだ自分。



出てくる方々

霖之助 はたて 文 天狗の皆さん
---------------------------------

どこかで酒をガバガバと飲む天狗もいれば、どこかで賭け事をして楽しむ天狗もいる。
催されたこの宴は、いいように盛り上がっているようだ。


「おう、霖之助の旦那じゃないか。山に来るたぁ珍しいねぇ」
「まぁ、色々と事情があってね」

「あー、霖兄ちゃんだ! 兄ちゃんも参加してるんだね!」
「今夜は参加させてもらってるよ」


「ち、ちょっとお兄さんっ!
 どうしてお兄さんの周りにわらわらと他の天狗の奴らが集まってくるのよ!?」
「・・・・・・僕に聞かないでくれ。自分でも何故だかさっぱり分からないんだ」


すれ違いざまに絡んでくる天狗達に、霖之助は往々に挨拶していく。もう何回目だったかも覚えていない。

時刻は夜。霖之助は、妖怪の山の天狗たちの宴会に来ていた。
いつもならば、誘われても行くことは無いのだが・・・・・・隣に居る姫海棠はたての頼みと、自分の気分により参加してしまっていたのだ。

はたての頼みとは、「一人で宴会に出るのが怖いから、付き合って欲しい」とのこと。
元々彼女は引きこもりで、あまり人とのコミュニケーションに慣れてなく、未だ他人と話すことが少し怖いらしい。
そこで、多少は面識のある霖之助に一緒に来て欲しいと頼んだ、というわけだ。それならば多少は怖がらずに他人と接せるであろう。
霖之助自身も、はたてと参加するのは悪くないかもしれないと思ったので、今こうして宴会に参加しているのである。

・・・・・・その結果。


「やはり、多くの天狗に絡まれたな」
「う~、お兄さん顔広すぎるってば・・・・・・」


宴会が始まって数十分、もしかしたら宴会場に居る半分くらいの天狗たちに絡まれたのではないだろうか。
何故か、本当に何故か霖之助は、天狗に好かれているらしくよく絡まれる。
霖之助自身宴会に参加するのは久しぶりだったので、今回、天狗達はそれほど絡んで来ないかもしれない。と踏んで来てみたのだが・・・・・・どうやらそのバクチは大ハズレだったようだ。


「ふぅ・・・・・・そういえばはたて、宴会には慣れてきたのかい?」
「う、うん、なんとかね。まだ急に話しかけられるのは怖いけど・・・・・・」


そう言いながら、ぎゅっと強く、はたてが霖之助の服の裾を握ってくる。
やはり、多くの知らない天狗が居るこの場に慣れるにはまだ早いみたいだ。仕方のない事だろう。


「まぁ、これから少しづつ慣れていけばいいんじゃないか? 時間はいくらでもあるだろうしね」
「・・・・・・うん、そうよね。ありがと、お兄さん」


霖之助の言葉にはたてが笑う。・・・・・・やはり彼女は笑っていたほうがいい。
そう思いながら、霖之助ははたてに対して手を差し出した。


「それじゃあ行こうか。宴会だというのに、挨拶だけで終わらしたくはないからな」
「えと・・・・・・いいの?」
「あぁ、宴は無礼講でなくてはならないからね。損はしたくないんだ」
「あ、うん、それじゃあ行こう、お兄さん!」


霖之助が、再び笑顔になったはたての手をとる。
ただ今は単純に、宴会を楽しむのもいいだろう。そう思う霖之助であった。







「ねぇ、お兄さん。今の私達って、ど、どういう風に見えてるのかな?」


絡んでくる天狗も殆どいなくなってから数刻。
未だ盛り上がり続けている宴会場をある程度見て回っていると、ふと、はたてがそんなことを口にした。


「どういうことだい?」
「ほ、ほら、天狗の私とお兄さんなんて、知らない人は何で一緒にいるか分からないでしょ?
 その人たちから見たら、私達ってどんな関係で見えるのかなって思って、ね」
「なるほど、どんな関係か、か」


実際に、はたてと話したりするのは大抵、というか殆ど香霖堂内なのだ。外で会う、ということは滅多にないのである。
それらの事情を全く知らない人が見たとするならば、確かに不思議な光景に見えるだろう。

そうなると、自分達はどのような関係に見えているのだろうか。言われてみると気になるものだ。


「ふむ、ぱっと見たとするならば、宴会を案内している天狗とゲストに見えているかもしれないな。
 僕自身、天狗の宴会にゲストのみたく参加しているようなものだしね」
「あぅ、も、もうちょっとあるんじゃない?」
「他にかい? まさか兄妹のように見えてるわけではないだろう」
「兄妹・・・・・・や、それもいいんだけどさ」


そう言いながらはたてがどもる。よく彼女はこういう風によく口ごもってしまう。
・・・・・・それもまた、あまり人と話さなかった所以からかもしれない。


「こう、ロマンに溢れたというか・・・・・・その・・・・・・恋びt」
「あやや、霖之助さんじゃないですか?」


言う事が纏まったのか、はたてがやっと次の言葉を言おうとしたとき、空から文がバサバサと降りてきた。
・・・・・・そういえば、天狗の宴会だというのに彼女には会っていなかったか。


「おや、文か。・・・・・・随分と酒臭いね」
「いやぁ折角の宴会ですし、飲まなきゃ損ですからね。
 そういや霖之助さんはどうしてここに・・・・・・ってはたてじゃない」


酒を飲んで上機嫌な様子の文が、はたてが居ることに気がついたようだ。
当のはたて本人は・・・・・・何故かわなわなと震えている。


「・・・・・・はたて? どうしたんだ?」
「あやや、いつもみたく喰いついて来ないなんて珍s」
「あーもう! せっかく私から色々と振り絞って話しかけたのに、なんでいつもいつも最悪のタイミングで来るのよっ!」


どうしたものかと霖之助と文が思った直後、急にはたてが少し涙目になりながら文に言葉をぶつけ始めた。
ようやく次の言葉を出そうとして出鼻を挫かれてしまったわけだから、はたてが怒るのは無理もないかもしれない。・・・・・・少し怒りすぎな気もするが。


「そんなの知らな・・・・・・ってあなた、霖之助さんに何聞こうとしたの?」
「っ、文には関係ないわっ。それよりお兄さん、別の場所に移動しましょ! 文が居たら折角のお酒が不味くなっちゃうっ」


そう言ったはたてが、顔を紅くしながら霖之助の右腕を抱えて引っ張り始める。


「あややや、人聞き悪いこと言わないでくれない? 私は霖之助さんを見つけたから誘いに来たのよ。
 ささ霖之助さん、行きましょう。ここに居ると重度のニートになってしまいますよ」


そう言って文が霖之助の左腕を抱えると、同じように引っ張り始めた。


「ちょ、私はニートじゃないわ。どこかの姫と一緒にしないでよっ」
「引きこもりもニートも変わらないじゃないっ」


霖之助の左右のはたてと文が口論を始め、それと共に両腕が双方へと軽く引っ張られる。これは・・・・・・動けない。
女3人で姦しいというが、2人でも十分な意味を持つのではないだろうか。


「お、なんだなんだ喧嘩か? 修羅場か?」
「面白そうな事してるじゃないか。酒の肴に丁度いいな!」
「霖之助の旦那が来るといつも場が盛り上がるからいいねぇ」
「いいぞ、もっとやれ!」
「うは、俺得www」


彼女らの口論に気づいたのか、わらわらと他の天狗たちが集まってくる。
・・・・・・ぜひとも、肴とやら言う以前に見ていないで止めて欲しい。


「ほらほら、さっさと離したらどう? さっきまで霖之助さんと一緒に居たんだから交代したっていいでしょう?」
「だ、駄目に決まってるじゃない! お兄さんは今日私と一緒に回ってくれるって言ってくれたんだもの!」


・・・・・・少し前に、外の世界の大岡越前という人物の、「子争い」というを話を読んだことがある。この状況は、あの話に少し似ているのではないか。
ただ、足りないことをあげるとするならば、その「裁き」を下してくれる核の人物がいないということ。
そう、つまり。


「・・・・・・この状況に決着がつかないじゃないか」
「ちょっとあんた達! これは見世物じゃないのよ!」
「あやや、嫌だったら離せばいいと思うわ。ま、そうしたら私が霖之助さんと飲むけれど」
「なっ、ぜ、絶対離さないわ!」
「僕は二人ともに離して貰いたいのだが・・・・・・全く」


一向に終わりそうに無いはたてと文の口論。それを楽しそうに囃し立てる天狗たち。
姦しさと騒がしさが相まって、ここら一帯がどんどんと盛り上がりを見せていく。

騒がしいのは好きではないのだが・・・・・・まぁ、たまにはこんな騒がしい夜酒も悪くないのかもしれない。

両側でいがみ合う二羽の天狗と更に盛り上がる天狗たちを眺めながら、霖之助は一人そんなことを考えていた。

テーマ : 同人小説
ジャンル : 小説・文学

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