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宴と理由は使いよう。

一条和城さんの催された企画「東方1hSS」に参加させていただきました!
テーマであった「秋雨」「読書」「意地っ張り」が欠片しかなくて不安です(

スイマセン、1時間遥かに越えて本当にすみませんでした・・・・・・。
自分の実力不足です。もっと頑張んないと!



出てくる方々

霖之助 はたて
-------------------------------

「ねぇ、お兄さんってあまり外出てないわよね」
「・・・・・・まさか君にそう言われるとは思ってなかったよ」


香霖堂に来て早々、話し始めたはたての言葉に霖之助はため息をついた。
目の前にいる話し出したはたて自身も、そんなに霖之助と大差はなかったからである。


「う、まぁそうだけどさ。でも実際あんまし出ないでしょ?」
「・・・・・・確かにそうだね、ここ最近は出ていない気もするな」


今は10月。秋雨の時期であり、今も雨が降りしきっている。
霖之助は無理に雨の中出かける必要も無く、濡れるのも嫌だったのであまり外出していなかったのだ。


「ところで、どうしてそれを聞いてきたんだい?」
「良くぞ聞いてくれましたっ。あのねお兄さん、山の宴会に来てくれないかな?」
「山の宴会?」
「うん。今度、妖怪の山で宴会があるの。そこで、最近外に出ていないお兄さんの運動も兼ねて、来てくれないかなって思って」
「ふむ、宴会か」


はたての提案を聞いて少し考える。山の宴会となると、参加するのは天狗が大半だろう。
そして、何故か霖之助はやけに天狗に絡まれるので、騒がしくなること必死だろう。・・・・・・そう考えると恐ろしい。

ここは軽く、魔理沙たちにもやっているみたく、いつものように遠慮させてもらうとしよう。


「・・・・・・すまないが、遠慮させてもらうよ」
「そう、良かったわ・・・・・・って、えっ!? なんで!?」


はたてのツインテールがビンッと跳ねる。・・・・・・どうやらOKしてくれると思っていたみたいだ。


「僕はあまり騒がしいのは好きじゃなくてね。あと、店を営業しなくてはいけないんだ」
「営業って・・・・・お兄さん、読書しかしてないじゃないの」
「お客を待っているだけさ。ただ待つだけではつまらないからね」
「む、むむぅ・・・・・・で、でも一日くらいは店を開けてもいいじゃない?」


霖之助の言葉に、はたてが更に食らいつく。
いつもならば、こういった対応をすれば彼女はさっぱり諦めるのだが・・・・・・今回はやけに意気地になっている。
そして、何故彼女はこんなにも必死になっているのだろうか。


「・・・・・・はたて、どうして今日はそんなに意地っ張りになっているんだい?
「え、それは・・・・・・」
「それに元々、僕自身が行かなくても宴会は楽しめると思うんだが」


妖怪の山の宴会ならば、別に霖之助が参加する義などはない。単にゲストのようなものである。
それなのに何故、と霖之助が思っていると、もじもじしていたはたてが吹っ切れたように言葉を紡いだ。


「だ、だって、お兄さんが来てくれないと嫌なの!」
「・・・・・・僕が? 一体何故・・・・・?」
「その、山の宴会出るの久しぶりで、ちょっと・・・・・・怖いんだもの」
「・・・・・・なるほど、そういうことか」


はたては長い間引きこもっていた。そのせいで、他人とのコミュニケーションは未だに慣れていないのかもしれない。
そして山の宴会ともなると、はたて自身が知らない天狗も大勢参加する。そうなってしまうと、他人に慣れていない彼女には恐怖に放り込まれたも同然になる。
おそらく、はたてが霖之助に最近出かけていないかどうかと聞いてきたのも、一つの誘う理由にしたかったのだろう。


「それで、顔見知りの僕に付いて来て欲しい、ということか」
「う、うん。えと、それだけじゃないんだけど・・・・・・」
「?」
「と、とにかくお兄さん。あ、あたしと一緒に宴会に参加して下さいっ!」


ペコッとはたてが頭を下げる。顔は見えないが、耳が真っ赤なので相当恥ずかしいのだろう。
天狗である彼女が頭を下げるのは珍しい。本当に「宴会」というものに恐怖を抱いているみたいである。

・・・・・・全く、そうならそうと、最初から言えばいいものを。


「・・・・・・わかった、なら一緒に参加するよ」
「ほ、ホント!?」
「あぁ。妖怪の山に行くのであれば丁度、河童にも色々聞きたいことがあるからね」
「よ、良かったぁ。ありがとお兄さんっ!」


少し涙目になっていたはたてが笑みを浮かべる。

・・・・・・やはり、彼女は活発に笑っていたほうがいい。それに・・・・・・


「君と行く宴会は、楽しそうだからね」
「えっ」


急にはたてが真っ赤になった。もしかして、声に出てしまっていたのだろうか。


「あ、はたて、今のは・・・・・・」
「そ、そっか。お兄さん楽しみだと思ってくれたんだ。えへへ・・・・・・」


はたてがとても嬉しそうに笑う。
こちらとしてはそう真っ赤になられると恥ずかしいのだが・・・・・・まぁ、また彼女の笑顔が見れたからいいとしよう。


「よーし、宴会に何を着て行こうか考えておかないとっ。目一杯お洒落してお兄さんを驚かしたいなぁ」
「・・・・・・やれやれ。宴会、か」


相変わらず騒がしいのは好きではない。読書をしていた方がまだ有意義に過ごせるかもしれない。
しかし、一緒に行きたいと思っている人と一緒に、久しぶりに参加するのもいいのかもしれない。

霖之助は、宴会に向けて嬉しそうに考えているはたてを見ながらそう思い、自身でも気付かぬ内に笑みを浮かべていた。

テーマ : 同人小説
ジャンル : 小説・文学

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