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核微熱発生太陽。

もはやカプじゃなくなってしまって泣きそうです。もっと頑張ろう、うん。
兎にも角にも、お空霖はもっと増えるといいよ!俺得だから!!


今回から注意を省こうかなと思ったり。右に書いてあるから大丈夫だよね!

あ、「童話とキスと太陽信仰。」の続きモンです。タイトル似てませんが(


登場する方々

霖之助 お空 地霊殿の一部の方々
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ゆさゆさ、ゆっさゆっさ。
……誰かに揺さぶられている感覚で霖之助は眼を覚ました。


「おにーさん、おにーさーん」
「……ん……っ!?」


眠りの底からかろうじて戻って来た霖之助は、今の現状が理解できていなかった。
「寝起きのため、まだ頭が回っていない」、「眼鏡を掛けていないのでよく見えていない」。
確かにそうなのだが、今の現状はそれが関係ないくらいに意味不明な状態だった。

「眼が覚めたら、誰かが自分の上に乗っていて自分を揺さぶっている」

……こんな状況、一瞬で対応出来た方がおかしいだろう。

ともかく霖之助は、枕の近くに置いた眼鏡をなんとか手繰り寄せて掛け、状況を確認する。
そしてこの声からすると、上に乗っている人物はおそらく……


「……おくうか」
「うん、そだよ。おはよ、おにーさん!」


名前を呼ばれた空が、ニパッと太陽のように笑う。
つられて霖之助も笑顔になりそうだったが……今はそれどころではない。


「あぁ、おはよう。……それより何故君がここに居るんだい?」
「え? お店の扉が開いてたから大丈夫かなって思って入って、でもおにーさんが居なかったから奥のここに来たんだけど……だめだった?」
「そういえば、あの扉はまだ直していないからね……」


くてん、と首を傾げる空に霖之助は少しうな垂れた。

何故、店の扉が壊れているのか。
それは、少し前に目の前の彼女と白黒魔法使いに、とある理由によって店を半壊させられてしまったからである。
その後反省した首謀者二人と、何人かの人たちが手伝ってくれたおかげで見た感じは修復できたのだが、所々は完全に修復は出来なかった……それの一つが店の扉なのだ。

すると、うな垂れた霖之助を見て不安になったのか、空が心配そうに尋ねてきた。


「うぅ……やっぱりダメだったの?」
「まぁ確かに駄目といえばそうなるんだが、店の要の扉を先に直しておかなかったこちらにも非があるから気にしないさ。
 扉が直るまで、今度から気をつけてくれればそれで構わないよ」
「うん、わかったわ!」


ピシッとおでこに手を当て元気よく空が返事をする。……やはり彼女は聞き分けが良くて助かる。
なんとなしに霖之助が空の頭をなでると、彼女は気持ちよさそうに眼を細めた。


「さておくう、そろそろ降りてくれないか? これでは起きれないからね」
「え? あ、そうだね」


そう言って、ようやく霖之助に乗っていた空がズリズリと降りる。……降りきる所々でスカートがずれ掛けてしまっているのに気づいていなかったようだが。


「……おくう、これからはスカートを穿いたまま人に跨らないように」
「? なんで?」
「なんでも、だ。いいかい?」
「りょーかいっ」







「それでおくう、今日君がここに来た理由はなんだい?」


寝具を片付けた後、寝室から出て店内に移った霖之助は空にそう尋ねた。
ただ自身を起こしに来たなどと、それだけのために地底からわざわざここに来るはずも無い。
おそらく、また買い物で使わされて来たなどの理由があるのだろう。

だが、空から返ってきたのは少し予想外な答えだった。


「あ、うん。今日はおにーさんのお手伝いに来たの!」
「手伝い?」
「うん、この前このお店を壊しちゃったから、お詫びに何か出来ないかなぁって思ってたんだけど、そしたらさとり様がそうしたらどうかって言ってくれたの!」
「なるほど、そういうことか」


どうやら空はそのために来てくれたらしい。
地底からわざわざ来てくれた事は嬉しいのだが……今の状況では些か問題があった。


「気持ちはありがたいんだが……今日は手伝ってもらえる事が無さそうなんだがね」
「えっ、そうなの!? ええと、それじゃどうしよう?」


そう、単純に今日はやる事が無かったのだ。
無縁塚にもこの前行ったばかりであり、今日も行くのは流石に憚られる。
店番という手も有るのだが、彼女にさせるのは……後が怖い。
かといって、このまま来てくれた空を帰すのは酷い気もする。

さてどうするかと思った霖之助は、空を見て一つある事を思い出した。


「う~ん、手伝えなかった時どうするかをさとり様に聞いておけばよかったなぁ」
「あぁおくう、それなら少し君の能力を調べさせてくれないか?」
「わたしの能力?」
「細かくいうなれば核について、だね。先日の店の出来事から核に興味をもってね。本で調べてはいたんだが細かい事が分からなかったんだよ」


実際にあの店の事件以来、霖之助は核を調べるために河童や二柱などに会いに行っていた。
だが、「エネルギー産業革命の第一段階だから、まだ詳しくは言えない」とのことで、結局収穫はあまり無かったのだ。

そして今、目の前には核を持つ空が居る。これほど調べるのに丁度いい状況は無いだろう。


「んー? えと、どういうこと?」
「つまり、核の能力を調べる事で、僕は調べ物が出来て嬉しいし、おくうは僕の手伝いが出来ることになる、というわけさ。あとはおくう次第なんだが大丈夫かい?」
「そっか、それで手伝える事になるのね! 全然平気よ! おにーさんも嬉しいから一石にとりだね!」
「それは良かったよ……あと、一石二鳥だと言っただろう」







「……ねぇおにーさん。調べるって言ってたけど、私は何をすればいいの?」
「とりあえずは、僕に応じてくれれば大丈夫だよ。
 じゃあおくう、早速だが君の核を撃つ時に使う制御棒を見せてくれないか?」
「うん、よいしょっと。はい」


すると、ヌッと空は背中から制御棒を取り出し、ドスンと地面に置いた。
一体どこからあの大きさの物を取り出したのか……彼女の背中の小宇宙も今度調べることにしよう。

そう霖之助は思いつつ、制御棒に触れはじめた。


「用途は『分解と融合を制御し操作する』か。これで核を全般的に扱うみたいだね」
「あれっ、おにーさん使い方わかるの?」
「あぁいや、僕の能力で分かるだけだよ。
 それでおくう、核の分解と融合はどうやっているんだい?」
「えっとね、私の両足に付いてるやつでやってるよ。コレっ」


じゃん、と言わんばかりに空が足を指差す。
空の言うように、両足にはそれぞれ違う形の物質が備わっていた。
制御棒の通り片方が分解、もう一方が融合を司っているのだろう。


「なるほど、近くで見せてもらっていいかい?」
「うん、いいよ」


そう言って空は近くの椅子に座り、足を差し出す。
霖之助は制御棒を空へと返し、膝を折る形で空に向き直った。


「あ、なんだかこの前のお話みたいだね」
「童話のことか。確かに似てなくも無いね」
「えへへ、なんかお姫様みたい」


今の状態は、この前霖之助が空に読んであげた童話の一部に似ていた。
確か、話はシンデレラというやつだったか。

空の話を聞きながら、霖之助は空の足に付いている物質を眺める。


「ふむ、右足が融合、左足が分解を司るのか。外の世界ではもう少し手が込んでいるらしいんだがね」
「え、外の世界にも核があるの?」
「有るようだね。今では特殊な技術で原子力という力を……と、そういえばおくう」
「どうしたの?」
「君は核の影響を受けていないのかい? 外の世界で、核はとても危険なものを含んでいると書いてあったんだが……」


とある文献には核というものは体に深刻な影響を与える、と書いてあった。
つまり、それを操っている空の体には被害があるのではないかと霖之助は思っていた。


「ううん、力をもらってからながーいけど、特に体はなんともないよ」
「ふむ、妖怪ゆえに影響がでないのか……?」
「うーんと、よくわかんないけど、体が良くなくなったとかは今まで一度もないと思う」
「そうか、それならいいんだが……」


「核」と同じ名前が付いているのだから、同じもので間違いはないだろう。
しかし、それだと外の世界の文献と核の影響について食い違いが出てきてしまう。
もし本当に核なのだとして、妖怪に害がないのだとしても、人間の霊夢たちにも影響が出ないのはおかしい。無論、妖怪も人間も害が無くてよかったのだが。
幻想郷に流れ着くまでに何か性質が変化したのか。それとも二柱が空に渡す前に何か細工をしたのか。

現に空はなんとも無いといっているが、確かめる必要はあるだろう。


「……おくう、核を撃つ腕を見せてくれないか?」
「? いいよ、はいっ」


空が見せてくれた腕を霖之助は手に取り、そのまま腕を調べ始めた。


「わっ、おにーさんどうしたの?」
「核を撃つ腕は影響が出てないのかと思ってね。数十秒ほど調べてもいいかな?」
「うんいいよ……んっ!」
「すまない、痛かったか?」
「ううん、違うけど……あれ?」
「……とりあえず続けていいかい?」
「う、うん」


空の了承を再度得て、霖之助は症状を探す。
探すといっても核の症状は体内で起こっている場合が多いため、火傷などを探すだけだが。

それから二十秒ほど調べたが、特にというか、やはり外傷は見当たらなかった。
空の様子が少しおかしかった気がするが……気のせいだろう。


「……見たところなんとも無いな。やはり影響が出ないみたいだね」
「ん、んー……?」
「おくう、どうかしたかい?」
「お、おにーさん、なんだかむずむずしてきたよ、これ……」
「っあぁ、これはすまなかった」


文字通りむずむずしている空の腕から急いで手を離す。
よくよく考えてみると、女性の腕を弄っていたのだ。これはあまりにも失礼だろう。


「おくう、悪かった。自分勝手すぎてしまったね」
「ううん、全然大丈夫なんだけど……あれれ……?」


霖之助が謝罪すると、何故か空は顔を少し赤らめながら俯いてしまった。
いつもの空とはかけ離れた反応。……何かあったのだろうか。


「おくう? どうかしたのかい?」
「よくわかんないけど、おにーさんに腕を調べさせてもらってる途中から、なんだか体が熱くなってふわふわするの。……なんだろうコレ?」
「それは……もしかしたら熱かもしれないな。おくう、今日はもう帰ったほうがいいんじゃないか?」


顔を紅くしている空にそう霖之助は提案した。後々症状が悪化しては、手伝いもへったくれも何もない。


「え、でもお手伝いは?」
「また今度来てくれたときで構わないよ。今は君の容態が心配だからね」


わざわざ手伝いに来たというのに体調を悪くさせてしまうのは、あまりにも酷だろう。
……それに、彼女はいつも元気な方がいい。


「心配……うん、わかった。それじゃあ帰るねおにーさん!」
「あぁ、体調が良くなったらまた来るといい。……手伝いはまだ終わっていないからね」


霖之助のその言葉に、空は満面の笑みで答えた。


「うん、絶対また来るね!」







「ただいまー!」
「おや、おくうおかえりー」


香霖堂を後にしてから数刻、空は地底の地霊殿に帰宅した。……未だに体の火照りは取れていなかったが。

そして迎えてくれたお燐が、空にさっそく問いかけてくる。


「おくう、香霖堂でちゃんと手伝いしてきたのー?」
「う~んと、核のお手伝いはしてきたよ。制御棒渡したり、足のコレ見せたり、腕見せた……り」
「……店の手伝いじゃないのは何で? っていうか、おくうどうしたの?」


空の様子があからさまにおかしい事にお燐は気がついた。
……顔を紅くしてもじもじする空など、初めて見たからだ。


「うー、なんかあのお店に行ってからなんだか変な感じなの」
「変? まさか、あの店主に何かされたの!?」
「ううん、そうじゃないんだけど……何なんだろ、これ」
「おくうがこんなになるなんて……これは重症だね」


今まで、これほどまでにもじもじしている空は見たことが無かった。前代未聞といっても過言ではない。
これはどうしたもんかとお燐が思っていると、奥から主が姿を現した。


「あら、おくう。帰っていたのね、おかえりなさい」
「あ、さとり様ただいまー」
「ちょっとちょっと、さとり様! おくうが変なんですよ!」
「変? おくうが?」
「えぇ、さっきから……」
「そう、それじゃ聞いてみるとしましょうか」


お燐の心から事情を聞いたさとりは、空の近くへと寄って心を読む事にした。
さとり本人も、そんな空は見たことが無かったのである。


「おくう、貴女今日はどうしたのかしら? 何故そんなに紅くなっているの?」
「えっと、違う形だったけどちゃんとお手伝いして来たよ! 紅いのは熱かもしれないっておにーさんが言ってたよ」
「そう……なるほど、それじゃあ熱が悪化しないようにおくうは休むといいわ、お疲れ様」
「うん、それじゃ休んでくるね。さとり様、お燐、おやすみなさいっ」
「えぇ、おやすみ」
「お、おやすみ~」


さとりの言葉を聞いた空は、パタパタと自分の部屋へと駆けて行く。
空の姿が見えなくなってから、お燐はさとりに問いかけた。


「で、さとり様。あの子、何があったんですか?」
「……お燐、今夜は赤飯にしましょうか。あの子、好きな人が出来たみたいだから」
「ふにゃ? ………………ええええっ!?」


突拍子な主の言葉に、お燐が心底驚いたのは言うまでも無い。

テーマ : 同人小説
ジャンル : 小説・文学

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