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想いとチャンスは使いよう。

はた霖はもっと増えるべき。

ということで増やしたよ!自分じゃあまり力になれてないかもだけど!
みょん霖制作を途中でストップして作りました。ゴメンネ妖夢!それくらいはた霖は増えてほしいんだZE!


以下注意でありんす。


・東方Projectの同人SSです。
・はた霖ェ・・・・・・。


霖之助 はたて
---------------------

「念写する程度の能力」とは便利なものだ。
欲しい写真のキーワードを打ち込むだけで、それに関連した写真が見つかる。場所を選ばない優れた能力だと思う。

その能力は、彼を撮るのにとてもとても重宝していた。
だって、彼の名前を打ち込むだけで、いくらでも彼の写真が手に入る。・・・・・・これを使わない手はないだろう。

でも、その写真は誰かが彼を撮ったものであって。
その誰かも、彼を撮ったその写真を持っているわけで。
決して、そう、決して私だけの写真というわけではないのだ。








「・・・・・・カメラが欲しい? これはまた不思議なことを言うね」
「まぁ、そうよね・・・・・・そうなるわよねぇ」


香霖堂店主、森近 霖之助は疑問符を浮かべていた。
別に彼女――はたてが来ているからではない。寧ろ、最近はほぼ毎日来ているので驚く要素は欠片も無い。

ただ彼女が少し、いや、かなりあるまじき事を聞いてきたのだ。


「で、このお店ってカメラとか取り扱ってる? それも飛び切り性能がいい物とか!」
「いやいや、話を進めないでくれ。
 君はすでにカメラを持っているのだから、わざわざ新しいのを買う必要など無いはずだろう?」
「うん、まぁそうだけど・・・・・・今回だけは新しいのが必要なのよ」
「・・・・・・?」


彼女の言葉に霖之助は更に疑問符を浮かべるしかなかった。・・・・・・彼女の言っていることが全く分からない。
無論、はたては新聞記者であるから、カメラは当たり前のように持っているのだ。しかも、少し前に霖之助が手を加えた改良(あくまで『良』)品を。
それなのに、カメラが必要とは一体どうしてか。・・・・・・用途は全く変わらないはずなのだが。

とにかく霖之助は、期待の眼差しを向けるはたてに対して話を聞くことにした。
椅子に座り直し、とりあえずは店主としての構えをとる。はたても近くの椅子を手繰り寄せ、そこに座った。


「別に扱っていなくは無いんだが・・・・・・何に使うんだい?」
「な、何って、それはもちろん写真を撮る為よ。当たり前じゃない」
「いや、何度も言うが君はもうカメラを持っているだろうに・・・・・・」
「それじゃダメなのよっ。その、用ありだから色々とダメなの!」
「・・・・・・まずはその用とやらを教えてくれないか?」
「!? な、なんでよ?」


霖之助の問いかけに、はたてはツインテールが飛び跳ねるほど驚いた。
・・・・・・今までの話の内容からして、そこまで驚くほどの要素は皆無だと思うのだが。


「それはそうだろう。
 買う必要が無いのに商品を求めるなど、よほどのことが無い限りないはずだ。
 まずはその理由を教えて貰わないと、こちらとしても怪しくて売るに売れないよ」
「うぅ・・・・・・それは、その」


モゴモゴとはたてが口ごもる。理由を話してくれれば良いだけなのだが、些かこれはおかしい気がする。
本当によほどの事があったのか、それとも・・・・・・


「・・・・・・言えないような事でもあったのかい?」
「ううん! 違うけど、違うんだけど・・・・・・」


それを聞いて、霖之助は少し安心した。

言えないほど重要な事なら少し考え物だったのだが、どうやら違うみたいである。
・・・・・・仮に、そこまでの事があるのなら別の解決法を考えていたところだ。

そう安心していると、はたてが何かを言おうとしているのに気がついた。


「えと、お兄さんと・・・・・・を」
「ん? すまない、もう一度言ってくれないか?」
「だから、しゃ・・・んを・・・りたいなって」
「?」
「お、お兄さんと一緒に写真を撮りたいなって思ったの!」
「・・・・・・ん?」


はたてはそう言うと、「もうっ、買ったらさり気なく撮ろうと思ったのに・・・・・・」と何故か紅くなりながら一人愚痴っている。
こちらとしては折角理由を聞けたはずなのに、全く意味が理解できなかった。

意味の確認も兼ねて、彼女に問う。


「僕と、写真かい?」
「・・・・・・うん。お兄さんと写真」
「それなら君のカメラでいいじゃないか。タイマーだって取り付けたし、新聞記者だからいつも撮っているだろう?」
「そうだけど、そうなんだけど・・・・・・念写しているカメラだとズルイ気がするじゃない。お兄さんの写真を他人から盗んでるようなものだし・・・・・・
「?」
「な、なんでもないっ」
「・・・・・・よく分からないが、今の君のカメラでは撮りたくない、と。そういうことかい?」
「(コクコクッ)」


大正解、と言わんばかりにはたてが頷く。
やはり理由は分からなかったが、どうやら何かしらのポリシーが働いているみたいである。

・・・・・・これは梃子でも動かないか、と思った霖之助は、近くの棚から一つのカメラを取り出した。
実際のところ、新しい商法を試してみたかったところだ。


「・・・・・・レンタル、という事でいいかい?」
「レンタル?」
「外の世界ではよくある商法で、料金を課して物を貸し出すシステムらしい。
 それで、これは僕の持っているカメラの中で一番性能がいい物だ。一眼レフ、というやつだね。
 本当は非売品なんだが、今回はそのレンタルというやつで手を打とうじゃないか」
「いいの? それじゃそうするわっ、ありがとうお兄さん!」


どうやら交渉成立みたいである。霖之助は代金を出したはたてにカメラを渡した。
それを受け取った彼女は、嬉々としてそのカメラを丹念に調べ始めている。おそらく、すぐにでも写真を取れるようにカメラの構造を探っているのだろう。

自分が貸し出したカメラで自分を撮られるというのは・・・・・・少し滑稽な気もする。
そう霖之助は軽く苦笑いをしていると、はたてはカメラの使い方を早くも理解したようだった。


「なるほど、こうやって撮るのね・・・・・・ん、分かったわ。それじゃお兄さん、準備はいい?」
「あぁ、ここで撮るのかい?」
「うん。お兄さんとならどこでもいいからね。・・・・・・よいしょっと」


そう言って、はたてがカメラを持って霖之助の横に並び、レンズをこちらに向ける。どうやらこのまま撮るみたいだ。
・・・・・・ここで一つ、疑問に思うことがあった。


「・・・・・・そんなにくっつかなくてもフレームに収まると思うんだが」
「こ、こうしないとカメラを支えてる手がブレちゃうの! ほらお兄さん、も、もう少し寄って寄ってっ」
「置けばいいじゃないか・・・・・・」


と言っても、霖之助と隣り合うはたては、斜め上のアングルから自分たちを撮ろうとカメラを上へと揚げている。・・・・・・今更ここで諫めるのは無粋かもしれない。
そう思った霖之助は、すっとはたてとの距離を縮めた。
・・・・・・「ひゃんっ」という彼女の声には気づかなかった振りをしておこう。


「よっと・・・・・・これで何とかブレずに済むかい?」
「お、OK! それじゃ撮るわよっ」


はたてのその言葉の後、無事にカメラのシャッターが切られた。






それから数枚写真を撮った後、現像した写真を手に入れてはたてはとても上機嫌のようだった。
チラリと写真を見ては頬を緩める・・・・・・先程からその繰り返しである。


「さり気なく撮ろうと思ったけど、こんな素敵なツーショットが撮れたし結果大オーライね! ・・・・・・えへへ~」
「別にさり気なく撮らずとも、きちんと説明してくれれば応じたんだがね・・・・・・」
「でも、結果的には撮らせてもらえたからいいのよっ・・・・・・むふふ~」


ぴょんっと、はたてが写真を見つつ嬉しそうに店内で軽く跳ね回る。
そんな姿を見ていると、こちらまで嬉しくなってきそうだ。
・・・・・・それとも、すでにそうなっているのかもしれない。

そんな、自分では気づけない程の自然な笑みを零しながら、霖之助ははたてに問う。


「全く、ただ写真を撮っただけだと思うんだが・・・・・・そんなに嬉しいことなのかい?」


すると、彼女はくるりとスカートをはためかせてターンし、満面の笑みで答えた。


「当ったり前じゃない!
 だって、私とお兄さんだけの、この世に一つしかない大切な写真なんだからね!」

テーマ : 同人小説
ジャンル : 小説・文学

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