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天狗色セレクター。

間に合った!三つ目です!
これで一応は目標達成ですね。よかった・・・・・・本当によかった。


そしてまたはた霖モドキなんだ、うん。はた霖はもっと増えるといいですよね!



※注意!


・「はた→霖」前提です。はたてが最初からアレです。
・短い。SSS(すごくショートストーリー)です。
・前回、前々回とは繋がってません。アレはアレ、コレはコレで。
・はた霖はもっと増えるべき。自分じゃ上手く表せられませんが。


登場人物

はたて 霖之助
------------------------------

「プチッ」と頭の側面で軽快な音がした。


「? ってああぁっ!」


文に倣って新聞の写真を集めようと飛び回っていたはたては、急に髪の毛が自由になった感触の原因に気がついた。
いつも髪をツインテールに結うために使っていたリボンが千切れ、髪がばらけたのである。


「ぅあ~どうしよう・・・・・・結構お気に入りだったんだけどなぁ・・・・・・・」


ただのリボンだけれども、長いこと使っていて愛着があったので、はたてにとってこれは意外とショックだった。
別に無くてもいいのだが、ツインテールは自分も気に入っているのでこのままだとなんだか気分が悪い。
どうしようかと思ったとき、はたての頭にポンと1つの店が浮かんだ。


「・・・・・・あそこならリボンくらいあるよね?」


魔法の森に存在する道具屋「香霖堂」。
あそこには、こっちには無い外の世界の道具などが置いてあり、品揃えでは幻想郷でも五本指に入るくらいではなかろうか。・・・・・・まぁ、その全般は用途が分からず使えないみたいだけれど。
とにかく、普段手に入ることの無い道具が置いてあるわけだから、リボンの一つや二つあってもおかしくは無いはずである。
それに、


「・・・・・・お兄さんに会いに行くにはいい理由だし」


いつもいつも、理由も無く行くのは変だと思っていたので、これはちょうど良かったのかもしれない。・・・・・・単純に、彼に会いたかったからなんて恥ずかしくて言えるはずもないから。

とりあえず行って訊いてみようと思ったはたては、残ったリボンも取り除いて髪をストレートにした後、霖之助のいる香霖堂へ向けて翼を羽ばたかせた。





「お兄さん、こんにちはー」
「・・・・・・はたてか? いらっしゃい」


香霖堂に着くと、いつもどおりに本を読んでいたお兄さんこと森近 霖之助が顔も上げずに出迎えてくれた。
声だけで判断しているのか、対応が疑問系。・・・・・・どう考えても、店を構えている人にはあるまじき対応の仕方だと思う。


「・・・・・・ねぇお兄さん、少しは顔を上げて話してくれてもいいんじゃないの?」


はたてがそう言うと、霖之助は「確かにそうだね」と本を閉じ、やっと顔を上げ、


「・・・・・・その髪、何かあったのかい?」
「遅いわよ!」


はたての髪型を見て驚いた。・・・・・・そういう質問は出会い頭早々に言うものじゃないのだろうか。

兎にも角にも、やっと本題に入れそうなので、私はここに来た目的を話すことにした。


「何かあったというか、見ての通りよ。髪を結ってたリボンが片方切れちゃったの。ここって取り扱ってる?」
「リボンか・・・・・・確か日用品の所にあったかな」


そう言うと霖之助は、近くの棚から一つの箱を取り出しカウンターに置いた。
箱の中を見てみると、髪留めやリボンなどの女性用の装飾品が入っていることがわかる。


「生憎、こういう系統の道具には詳しくないんでね。これで大丈夫かい?」
「ふむふむ・・・・・・うん、大丈夫よ。これならいいものがあるかも!」
「そうか、幾つか買ってもらえると嬉しいね」
「えっと、それじゃあ・・・・・・あっ!」


はたてはリボンを選ぼうとして・・・・・・手を止めた。


「それなら今回はお兄さんが選んでくれない?」
「僕がかい?」
「うん、たまには自分じゃなくて、他の人が選んだ物を付けてみたいじゃない?」


それに、お兄さんが選んでくれた物ならなんでも嬉しいし。
という言葉は胸の奥に仕舞っておく事にした。・・・・・・やっぱり言うのは恥ずかしいから。


「ふむ、一理あるね。それじゃ、選ばせて貰うけどいいかい?」
「うん、お願いねー」
「では・・・・・・」


そう言うと、霖之助は箱の中のリボンを吟味し始めた。







「ふむ、僕が選ぶとしたらこれだね」


最終的に霖之助が選んだのは、はたて好みの淡い紫色のリボンだった。


「あ・・・・・・ありがとう! ねぇ、今すぐ着けていいかしら?」
「あぁ、構わないよ」


霖之助の了承を聞くと、早速リボンをいそいそと付け始める。すぐにでも、彼が選んでくれたコレを着けた姿を見せるために。
そして数秒後、はたては髪をツインテールに直してリボンも付け終わった。


「んっと、出来た。どう? 似合ってる?」
「ふむ、これは・・・・・・」


ジッと見られる。これは・・・・・・こそばゆい。


「お、お兄さん? ずっと見られると恥ずかしいんだけど・・・・・・」
「あぁ、すまない。似合っていて綺麗だったんでね」
「ふぇ!?」


不意打ちだ、とはたては思った。
驚いて変な声が出てしまったのはご愛嬌、ということにして欲しい。
何故なら、霖之助からそんな言葉が出るとは心にも思っていなかったから。


「そ、そんなに似合ってる?」
「あぁ、とても似合っていると思うよ。やはり近いデザインを選んで正解だったようだ」
「えっ・・・・・・?」


さらなる霖之助の言葉に、はたてはまた驚いた。
「近いデザイン」ということは、はたてが前に付けてここに来ていた時のリボンのことであり、つまり。


「君がここに来るときは、大体同じ雰囲気のリボンを付けていただろう? あの様なデザインが好きなのかと思ったが、違ったかい?」
「あ、うん、違ってないけどっ!」


そこまで見ていてくれていたのか。
恥ずかしさとともに、嬉しさが込み上げてくる。心が一気に満たされる。


「それに、僕もそういうデザインは好きだからね。君も気に入ってくれればいいんだが・・・・・・」
「あ、ううん! 私もこういうの好きだから大丈夫というか凄く嬉しいというか何というかっ!」
「そうか、聞いて安心したよ。よし、じゃあ少し安く売ってあげるとしよう」
「あ、ありがとうね、お兄さん。そ、それじゃ、私は帰るわねっ!」
「? ああ、今後とも香霖堂をご贔屓に」


はたてはリボンのお金を素早く払うと、香霖堂を足早に、早急に、一刻も早く立ち去る事にした。
だって、ずっとこのままここにいたら、彼のそばに居たら、自分の中の何かがどうにかなってしまいそうだったから。
・・・・・・思わず嬉しすぎて、彼に何を言ってしまうか分からなかったから。










香霖堂を出て数分、妖怪の山へ帰ろうと飛んでいたはたては、頭の中で彼の言葉をずっと反芻していた。


『あぁ、とても似合っていると思うよ』
「ふふっ」
『それに、僕もそういうデザインは好きだからね』
「ふ、ふふ、うへへー」


霖之助のあの言葉を思い出すだけで頬が緩む・・・・・・というより口のニヤケが収まらない。
彼に容姿を褒めてもらい、彼がはたてのことを良く見てくれていることが分かった。はたての頬が緩みきるのには無理もないだろう。

そっと、はたては彼がくれたリボンに触れる。そうするだけでも、嬉しさが込み上げてくるから不思議だ。


「たまにはこういうアクシデントも悪くはないわね・・・・・・えへへ・・・・・・」


今度は普通に遊びに行ってもいいだろうか?
このリボンをまた付けて行ったら喜んでくれるだろうか?
髪だけじゃなく、もっとお洒落をして行ったらどうだろうか?
そうしたら彼はどんな反応を見せてくれるのだろうか?

はたては山に帰るまで、そんな事を考えながら。顔の綻びを直せないまま、上機嫌で飛んでいくのであった。

テーマ : 同人小説
ジャンル : 小説・文学

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