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念写とカメラは使いよう。

かの素晴らしきお方に触発されたので自分も。だがこの出来はあまりにも酷いのではなかろうか。

とにかくあの鴉天狗2人は、色んな意味でダブルスポイラーなんだろうなと思います。


CAUTION!

・東方Projectの同人小説です。
・はた霖にしようとして不時着いたしました。
・Q,どうしてこうなった。 A,オチがスキマ送りになったから。
・自分の中で、文、はたてはこんな性格です。あしからず。
・文の出番が少なくて申し訳な(ピチューン


追記:原作と設定が違っていた部分があったので修正しました。


登場人物

霖之助 はたて 文
---------------------

「はいこれ、今日もお願いね?」
「・・・・・・また、かい?」


僕は、何度聞いたか分からない彼女の言葉に小さくため息をついた。
彼女とは、今目の前に居る姫海堂はたてという、文と同じ鴉天狗の新聞記者のことである。
僕のため息に気づいたか、彼女は少し不機嫌そうに頬を膨らました。


「もうっ、ここに客が来るのは久しぶりでしょ?折角のお客なんだから一肌脱いでよー」
「それもまた見てたのかい?」
「え? 何かダメだった? ここ数日の間客は来なくて、いつもの店荒らしにたかられてたじゃない」


新聞記者のはたての能力は「念写をする程度の能力」というもので、彼女の持っているカメラ(外の世界の携帯に似ている)にキーワードを打ち込むと、それに関連した写真が見つかるという能力だ。
おそらく、今回の念者した写真の持ち主は文だろう。彼女がよく写真を撮っていたから間違ってないはずである。
便利な能力で興味深くはあるが、個人情報と著作権を完全無視なので、とてもはた迷惑で恐ろしいことこの上ない。
ちなみにを店荒らしは霊夢と魔理沙のことだろう。表現が的確なのはさすが新聞記者といったところか。


「確かにそうだが・・・・・・君にはプライバシーというのをもっと知ってもらいたいね」
「新聞記者に盗撮もプライバシーもへったくれも無いわよ。それを糧に新聞を作ってるんだから!」
「だったらわざわざ僕を撮らなくてもいいだろう。僕を撮っても新聞の糧にはならないだろうに」
「えっ、いや、それは、文がお兄さんの記事ばっかり書くから私も撮らないといけない気がしてね? ほら、私は文の対抗記者だから! そ、それに・・・」


はたてが顔を紅くしながら、ブンブンと手を振り否定し始めた。そこまで否定する必要は無いと思うのだが。

そんな「文の対抗記者」と名乗る彼女がここにやってきたのは、そのまま文の影響だと言っていた。
彼女が文の対抗記者になってから、対抗するために文の新聞を見ていたところ、何度も香霖堂の記事を見たらしい。
そして、はたては僕が道具屋であることを知り、僕にカメラの改良を依頼してきたのである。なんでも、「文に対抗するならまずは身形から」だそうだ。
それからというもの、はたては頻繁に香霖堂にカメラの改良を頼みに来るようになり、店の常連のような立場となっていた。
・・・・・・あまりにも頻繁に来るので、カメラの改良の余地がなくなりそうであるのだが。

数分後、ある程度否定をし終えたはたてが「というわけで!」と話しかけてきた。ご苦労様。


「撮る撮らないはもういいでしょっ。それより依頼を聞いてよ!」
「ああそうだね。それで、またそのカメラの改良かい?」
「そうだけど、その前にカメラの修理をお願いしたいのよ」
「修理? 改良だけじゃないのか?」
「ちょっと問題が起きちゃってね。とにかく、これを見てくれる?」


するとはたては、「この画面なんだけど」と言って座っている僕の横に移動して、カメラのメニューの開き始めた。
いつも改良を頼まれているので、返ってくる答えは同じだと思ったのだが今回は少し違うようである。

そして、僕と彼女の前に、いつもカメラ改良時によく見ているおなじみの画面が映し出された。


「・・・・・・なんらいつもと変わりない気がするんだが」
「ここまでは、ね。これからフォルダに行こうとすると・・・・・・あっ、ほら!」


はたてがその画面から画像の入ったフォルダに移動しようとした途端、ピタッとカメラの画面が固まって動かなくなってしまった。
この幻象は確か、「フリーズ」というやつだろうか。氷が張るように物が動かなくなるという幻象そのままで、なかなか上手い表現である。


「なるほど、画面が動かなくなってしまうのか」
「そうなのよー。画像が見れないんじゃ、記事も書くに書けないから頼みに来たってわけ」


「記事が書けないことは新聞記者にとって終わり」と、いつか文が言っていた気がする。それははたてにとっても同じことだろう。


「確かに新聞記者には致命的だね。わかった、すぐに取り掛かろう」
「助かるわ! さすが全ての道具を束ねるおにーさんっ!」
「茶化さないでくれ。これなら・・・・・・あまり時間はかからなさそうだから、君は座って待っててくれ」
「わかったわ、お願いするわねー」





「それにしても、毎回思うけどお兄さんって無駄に器用よねー。そのカメラ、普通のとは違うのによくいろいろと出来るわね?」
「一応褒め言葉として受け取っておくよ。こう長い間店主をしていると、こういう系統のモノに触れる機会が増えるからね。自然と扱いも出来るようになるものだ」
「扱えるまでは凄く考えて、動かして、分解して、挙句の果てに駄目にしちゃったりしてたみたいだけど・・・・・・ね?」
「・・・・・・君のその能力は本当に恐ろしいね」
「褒め言葉として受け取っておくわ、んふふー」
「・・・・・・はぁ」



じー
「・・・・・・」
じーー
「・・・・・・・・・」
じーーー
「・・・・・・何か言いたいことでもあるのかい?」
「えっ、いや、作業してるときは真剣な表情してるんだなーって思って」
「少し腑に落ちないが・・・・・・僕はいつも真剣だよ。しかも、今は大事なお客からの依頼品を取り扱っているからね」
「だ、大事な!?」
「ああ、大事な顧客だからね。たかが一人減っただけ、と考えていると客足はすぐに無くなってしまう。
 商売というのは、お客一人一人との売買関係が大切なんだ。自然と真剣にもなるだろう」
「・・・・・・大事ってそっちの事ね。あ~、なんか納得いかないわ・・・・・・」
「?」





「・・・・・・よし、なんとか終わったよ」
「! ホント!?」


作業から数十分、僕はなんとかカメラの修理を終えることが出来た。
どうやら画面がフリーズした原因は、改良しすぎたことによるカメラのスペックの超過だったようだ。
・・・・・・来るたび来るたび改良していたので、当然といえば当然だろう。


「幾度も改良していたせいで、カメラ事態が耐え切れなかったみたいだったよ。これからは依頼は控えめにしてほしいね」
「えぇー、それじゃあまりここに来れないじゃない!」
「いや、十分来てるじゃないか・・・・・・とにかく、これで画像のフォルダにいけるはずだ。試してみようか」
「えぇ、お願いす・・・・・・って、あっ! ちょっと待っ」
「?」


僕がフォルダを開くボタンを押したとき、はたてが急に止めに掛かってきた。
いきなりどうしたのかと疑問符を浮かべる僕を余所目に、カメラの画面が画像フォルダ画面へと切り替わる。どうやら修理は成功したようだ。


「何かあったかい? ああほら、画像が出て・・・・・・来る・・・・・・」
「ああっ!」


きちんとカメラの修理が完了したことを伝えたかったのだが、僕は固まらざるをえなかった。何故なら、

本を読んでいる僕。
掃除をしている僕。
食事をしている僕。
お客と話をしている僕。
月見酒をしている僕。
霊夢や魔理沙にたかられている僕。
無縁塚で散策している僕。
文の取材を受けている僕。
湯浴みをしている僕。
寝ている姿の僕。
その他諸々、何かをしている僕。

つまり彼女のカメラには、どう見ても僕の画像しか入っていなかったのである。


「これは・・・・・・凄いな・・・・・・」
「あ、あのお兄さん? これは、あの、その・・・・・・」
「いや、言わなくてもいい。流石に分かるよ」
「えっ!?」


ここまで見てしまったのだ。分かるな、という方がおかしいだろう。


「分かるって・・・・・・もしかしてっ!? 私がお兄さんを好」
「まさか、僕がここまで監視されてるとは思っても無かったよ」
「きって・・・・・・はぇ?」


撮られた写真の画像からして、はたては一日中僕を撮影していたみたいである。大方、新聞に載った人の動きを見ていればなにか分かると踏んだのだろう。
もしくは文などがこの写真を撮っていて、それを念者したとも考えられる。

とにかく、はたてが今何か言っていたみたいだが、ここは我を通して言っておかなくては。


「念写の能力は君の持ち前の特技だから少しは眼を瞑ろうと思っていたのだが、さすがにこれは度が過ぎているね」
「え、ちょっ、違うってば!」
「いくら文に対抗したいからといって、関連者を観察するのはあまりいただけないよ」
「だから違うって・・・・・・う~!」
「第一、もしこれが僕じゃなかったらすでに何を言われるか分からな・・・・・・はたて?」
「ぅあーもう! ここまで見たんだったら欠片くらいは気付いてよっ! バカーーーーーッ!」
「うおっと!?」


説教に耐え切れなくなったのか、他に理由があったのか。
はたては急に激昂すると、カメラを持ち、丁寧に修理代を置き、勢いよく店から飛び出していってしまった。
・・・・・・長いことひきこもりだった彼女には、少しきつく言い過ぎただろうか?


「ふむ、今度来たときは軽く注意するくらいにしておこうか・・・・・・」
「あやややや!? どうかしたんですか!?」


僕がそう思っていると、「カランカラン」とはたてと入れ替わるかのように文が来店してきた。


「文か、いらっしゃい」
「あ、どうも。あの、なんか今はたてがものすごい勢いで店から出て行きましたけど・・・・・・何かあったんですか?」


前半のあいさつは明るく、後半は少しトーンの落ちた声と少し威のある眼差しで文が尋ねてくる。
・・・・・・僕は何か不味いことでもしたのだろうか?


「いや、はたてのカメラのフォルダの中に僕の写真がたくさんあってね」
「!? まさかっ・・・じゃなくて、えと、それで?」
「あぁ、監視するのは流石にやめてくれないか、と言ったら怒って出て行ってしまったよ。
 まったく、怒るのは筋違いだと思わないか?」
「あー、なるほどなるほど、安心しました」


何に対して安心なのかさっぱり分からないが、どうやらお咎めのようなことは無いらしい。
すると文は、はたての飛んでいった方向を見ると手を合わせて一礼した。


「・・・・・・何をしてるんだい?」
「いえいえ、はたてにひとつ祈っておきたくなりまして」
「祈る?」


すると文は、何故か嬉しそうにしながら満面の笑みで答えた。


「えぇ、簡単なことです。『私に対抗するにはまだ甘いのよ』ってね?」











「ところで霖之助さん。私が香霖堂をよく記事にしてる理由って、知ってますか?」
「理由? 僕が君の新聞を購読しているから、相乗効果を狙い宣伝を兼ねて記事にしてくれているんじゃないのかい?」
「・・・・・・あー、間違ってないですけど、間違ってないですけど!」
「?」
「あやや、かくいう私もまだまだ甘いんですね・・・・・・」

テーマ : 同人小説
ジャンル : 小説・文学

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