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童話とキスと太陽信仰。

そこに男女が居れば可能性は無限大だ、ってどこかのエロい人が言ってた気がします。

いつもの注意↓

・東方Projectの同人小説です。
・お空がちょっと頭の軽い子になってます。申し訳ない。
・お空霖だけど微量の魔理霖入りのはず。
・そもそもお空+霖+魔かもしれない。定義が難しくて困る。
お空が可愛すぎて生きていくのが辛い。

・閲覧は計画的に。自己責任で。


※かなーり修正しました。 10/04/25


主な登場人物
霖之助 お空 魔理沙
-----------------------------------

「こんにちはー!」
「おや、いらっしゃい」


何気ないある日の香霖堂、僕こと森近 霖之助が本を読んでいると一人のお客が現れた。
背中から出た黒い羽。見たところ、鴉妖怪の類だろうか。


「えと、私は霊烏路空!お空って呼んでね!」
「あぁ、僕は森近霖之助だよ」
「森近・・・・・・おにーさんでいい?」
「? あぁ、構わないよ。それで、今日はどうしたんだい?」
「んとね、さとり様に言われておつかいに来たの!」
「地霊殿、か」


それを聞き、僕は先日魔理沙と霊夢から聞いた地底の人々の話を思い出した。
目の前の彼女は「お空」という名前で、核という太陽の力(興味深い)を持つ少女。
そのお空の主人である「さとり」という人物は地底にある地霊殿の主、だったはずだ。
お使い、と言っていたからには、商品を買いに使われて来たのだろう。


「そうか。それで、君の主は何をお求めかな?」
「えっとね、うんと、・・・・・・うにゅ?」
「?」
「忘れちゃった?」
「・・・・・・そこは疑問系じゃないだろう」


彼女はクテッと首を傾げたあと、う~んと考え始めてしまった。
魔理沙たち聞いた話によると、お空は忘れっぽいらしい。
・・・・・・失礼かもしれないがおそらく、鳥頭というやつなのだろう。


「うにゅー・・・・・・ん~」
「思い出せたかい?」
「ううん。一昨日食べた夕ご飯しか出てこないや」


どうやら食事の記憶力はあるみたいである。あまりにも覚える所が極端ではなかろうか。
・・・・・・何故地霊殿の主は彼女を此処へ使わしたのだろう。
そう思ったが、今は目の前のことだ。ともかく忘れてしまっては買い物どころではない。


「それならまた君の主に聞いてくるといい。商品はすぐに無くなったりしないからね」
「うん、そうするー。ありがとうね、おにーさん!」


そういってパッと笑ったお空は店を出て行こうとして、


「うにゅ?」


店の出口付近でピタリと足を止めた。どうかしたのだろうか?
一瞬、買いに来た物を思い出したのかと思ったが、何かを思い出したというより、何かに気をとられたみたいである。
するとお空は一冊の本を持ち、トテトテと僕のほうへ戻ってきた。


「おにーさん、これって何?」
「これかい? これは童話本だよ」


彼女が持ってきた本、それは最近僕が無縁塚で拾った童話本だった。
表紙にはファンシーな絵があしらってあり、年少向けの童話本であることが窺える。


「どうわ? それって?」
「子供向けの架空の物語のことさ。お伽噺や伝説の話が主流だね」
「へぇ~! これ欲しいかも!」


彼女は興味を持ったようで、羽をばたつかせながら財布を取り出した。これは買いたい、という事でいいのだろう。
僕はその本の値段を言おうとしたが、その前に「あっ」と財布を開けたお空がピタッと停止した。


「どうかしたかい?」
「お金、さとり様のに渡された分しかないや。・・・・・・どうしよう?」
「いや、僕に聞かれても困るんだが」
「うにゅぅ~」


よほど欲しかったのだろう。買えないと分かったお空は、誰が見ても分かるほどしゅんとしてしまった。
そんな様子を見ていると、自分がとても酷いことをしたのではないかという気になって来る。そんなことは無いはずだが。


「・・・・・・仕方ない、店の外に出ないのなら読ませてあげるよ。奥に居間があるからそこで読んでいくといい」
「ホント!? ありがとうっ!」
「読み終えたら持って来てくれ。次の童話本を渡そう」
「うん、わかったー!」


そう言ってまたパッと笑うと、お空は店の奥の居間に駆けていった。
お空が笑うのを見ると、彼女が太陽と呼ばれるのは笑顔の意味もあるのかもしれないと思えてくる。
とりあえず、僕は彼女が読み終えるまで本でも読むことにした。童話だから読むのはすぐだろう。

と、自分の持ち本を読み始めたのだが、


「ねぇねぇ、おにーさん!」
「なんだい?」
「これ、なんて読むの?」
「・・・・・・」


僕の近くに戻ってきたお空が、童話本の一部の文を指差し尋ねてきた。
子供が親に聞くかのように、好奇心のこもった目で僕を見ている。
・・・・・・もしかすると。いや、もしかしなくても。


「お空、君は字は読めるかい?」
「ひらがなはますたーしたよ! さとり様が教えてくれたの!」
「ひらがなは、か。しかし、このあとも漢字が続くんだが大丈夫かい?」
「あぅ、ゴメンなさい・・・・・・」
「あぁいや、謝る必要はないよ」


彼女が漢字を読めないことが悪い訳ではない。漢字という物自体を知らない妖怪のほうが多いのだ。
そもそも幻想郷において文字が流通しているのは、人里と妖怪の山くらいしか僕は知らない。半人半妖の僕や一握りの妖怪は、知識として見に付けているだけなのである。
それに、僕は本を読もうとした彼女の意思を尊重したかった。


「文字が読めなくてはいけないなんて事は無いからね。君はひらがなを読めることを誇るべきだ。まぁとにかく、僕が読んであげるから君は近くに腰掛けてくれ」
「あ・・・・・・うん! ありがとう、おにーさん! 」


彼女はそう言うと、腰掛ようとして

ポフンッ

僕の膝の上に着陸した。


「・・・・・・なんで僕の膝の上なんだ?」
「え?この方がわたしも本が見れるし、優しいおにーさんの近くに居れるし。あれだよ、一石にとりってやつだよ~」
「一石二鳥だよ。・・・・・・とりあえず山の河童の近くでそれは言わないように」
「? 何で?」
「何でも、だ。じゃあ読み始めるよ」
「おぅー!」


突っ込んでいると埒が明かない気がしたので、とにかく僕は読み始めることにした。お空もお空で、聞きわけが良くて案外助かる。

こうして僕と膝の上のお空に対する音読(読み聞かせ)が始まった。





店主音読中・・・・・・





「――それで、二人は幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。と」
「うん、今回も面白かったわ!」


読み始めてから数十分経っただろうか。
またひとつ僕が物語を読み終えると、お空はそう言って満足そうに笑った。こうしてもらうと読んだ方も嬉しいものだ。
現に僕自身も、「黙読」とは違い「音読」していたため、違う観点で話を見れてとても参考になっていた。実は一石二鳥どころではなかったのかもしれない。
そう思っていると、少し何かを考え始めたお空が「そういえば」と僕に尋ねてきた。


「ねぇおにーさん、聞きたい事があるんだけど」
「さっきの物語についてかい?」
「うん、お話の中で王子様がお姫様にキスしてたけど、あれってなんの意味があったの?」


お空が言っているのは、読んでいた物語の終盤のことだろう。
僕がお空に対し読んだ物語は、大抵終盤でキスによってハッピーエンドになっていく、というものがやたらと多かったからだ。


「あぁ、僕の憶測に過ぎないが、おそらくキスという行為に何かの力が込められていたんだろうね。一概に何かとは言えないが・・・」
「ほぉー・・・・・・」


僕の話を聞いたお空はうんうんと頷いたかと思うと、僕の顔を凝視し始めた。
何というか・・・・・・気恥ずかしい。


「なにかついてるかい?」
「あむっ」
「っっ!?」


あろうことか、お空がいきなり僕に唇を押し付けてきた。


「っいきなり何を!?」
「はふぅ~、実際にしてみたら何か分かるかなーと思ったんだけど、何かほんわかするねぇ」


と、お空は顔を少し赤らめながらふわふわしていた。
考えたら即実行、そんな子なのだろう。もう少し自分を大切にしてほしい。


「ね、もう一回していい?」
「遠慮しておくよ。するのなら君の主人とかにしてあげたほうがいい」
「むぅ~、そぉい!」
「うおっ! だからよせと!」


僕はなんとかお空の猛攻(?)を捌く。もしこんなところを魔理沙とかに見られていたらとんでもないことに・・・・・・


「香霖っ!?その鴉と何やってんだっ!!」
「魔理沙!?」


・・・・・・なってしまうのだが。
その現場を見てしまったと思われる魔理沙が、ものすごい勢いで扉を吹っ飛ばして店に入ってきた。
僕は何もしていないのだが、一番見られたら大変な場面に出くわされてしまった気がする。


「私が居ない間に鴉とき、き、キスしてるなんてっ!」
「僕は思い切り被害者なんだが・・・・・・。とにかく落ち着いてくれないか?」
「これが落ち着いていられるか! 何で鴉とはしてんのに私には」
「ねーねーおにーさん、もう1回ー」
「だからやめてくれと言ってるだろうに・・・・・・」


僕と魔理沙のやり取りをまるで聞いていなかったの如く、お空が僕の首に抱きついて来る。
・・・・・・今度地底に行ったときは、地霊殿の主にペットの教育はどうなっているのかを問い詰めたいところだ。主に空気の読み方を中心に。


「なっ!? なんてうらやま・・・じゃなくてそこの鳥頭っ! そこは私の特等席だぜ! さっさと香霖から降りろ!」
「嫌! ここは今わたしの場所なんだから!」
「いや、誰のものでもないんだが」
「香霖は黙っててくれ!」「おにーさんは黙ってて!」


事の被害者が蚊帳の外なのは何故なのだろう。しかも二人は口論内容がずれてきているのに気づいていない。
僕はどうにか事を収めようと思ったのだが、その前に魔理沙が「仕方ないな」と嘆息した。


「ふぅ・・・・・・そうか、どうしてもどかないってんなら、力ずくで降りてもらうしかないみたいだぜ?」
「む、やるの? まだおにーさんに本を読んでもらうんだから!」
「・・・・・・ん?」
「さぁお空、覚悟は出来てるんだろうな?」
「そっちこそ大丈夫なの? 下手したら溶かしちゃうんだからね!」
「!? ちょっと待ってくれ、もしかして・・・・・・」


僕はいやな予感しかしなかった。
魔理沙が八卦炉を取り出し、魔力を溜め始める。溜まって行く魔力が馬鹿でかいのは気のせいであって欲しいのだが。
お空もお空で、どこから取り出したのか分からない程大きな金属のような筒を右腕に付けて力を溜め始めている。
強大な核の力とやらを見ることが出来るかもしれない。と一瞬だけ胸が躍った自分が恨めしい。

予感は確実に結論に至る。
・・・・・・どう考えても間違いない。スペルカード戦だ。


「待つんだ二人とも、こんなとこでやったら店が!」
「止めんな香霖! これは私の想いが掛かってるんだ・・・・・・!」
「そうだよおにーさん! 負けられない戦いが私にはあるんだもん!」
「違う! 場所を変えてくれといってるんだ! もっと周りのことも考慮して」
「私も香霖の上で本を読んでもらって、いろいろしてもらうんだーーーーっ!」
「うにゅにゅーーーーっ!」
「だから待てとっ・・・・・・!!」


掛け声とともに、二人から巨大な弾幕が放たれる。
僕の歯止めも空しく、香霖堂は膨大な光と破壊の奔流に巻き込まれることとなった。












僕は二つ、決めた事がある。


一つはお空の力を調べること。
地底の太陽という名前は伊達じゃなく、彼女の核という力はとんでもない威力を持つことを知った。
彼女の持つその核というものは伝説の八咫烏の力らしく、しかもそれを山の上の二柱に貰ったという。
これを踏まえて、もう少し彼女を調べてみたい。そう思ったのだ。


そして、もう一つは・・・・・・


「で、二人とも。何か言うことはあるかい?」
「「・・・・・・ごめんなさい」」


その核の力と普通の魔法使い(本人談)によって半壊させられた僕の店「香霖堂」を、目の前の当事者二人に何とか修復させることだ。


「あやややや、派手にやりましたねぇ。是非とも明日の一面にさせてもらっても?」
「辞退させてもらうよ。余計酷くなりそうだ・・・・・・はぁ」


僕は今、これから始める修復作業の途方の無さに、ただただ頭を抱えるしかなさそうである。








おまけ


「なぁ、お空」
「うにゅ? 何、魔理沙?」
「お前、香霖にき、キスしてたよな。・・・・・・どうだった?」
「えっとね、柔らかくてー、いい匂いがしてー、なんか心があったまったよ~」
「っ、マジか・・・・・・! おし、今度は私も」
「・・・・・・二人とも、何を話しているかわからないが、早く復旧を手伝ってくれないか?」
「あ、おにーさん! 今、魔理沙とおにーさんとのキs」
「なななななんでもないぜっ!? ほらお空、手伝いに行くぞ!!」
「うにゅ? お、おー!」

テーマ : 同人小説
ジャンル : 小説・文学

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