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BTSS1。

もう遥か昔ですが、バレンタインSSです。

・東方の二次創作小説です。
・紫霖(ゆかりん)になってるはずです。
・もうとうに過ぎているのにバレンタインネタです。
・もしかしたら甘いのかもしれない。こうですか?わかりません!
・自分の仕事の遅さに泣けた。


登場人物

霖之助 紫
----------------------------------------
「霖之助さん、居るかしら?」
「・・・入り口から入ってくれと何度言ったら分かってくれるんだい?」


香霖堂。昼前。
何食わぬ顔でスキマから出てきた大賢者に、霖之助は何度出したか分からないため息を吐いた。
最近、慣れてきてしまっていることに気づき、慣れというのは恐ろしいと再確認しつつある。


「あら酷いわ。今日は貴方の喜ぶものを持ってきたって言うのに」
「また何かと強制交換、というのは勘弁して欲しいんだが」
「大丈夫、今回は渡すだけ。・・・これよ」


「今回は」という言葉に反応している霖之助の前に置かれたのは、可愛らしくシールが貼られ、「Chocolate」とデザインのあしらわれた小箱だった。


「チョコレートかい?・・・あぁ、そういえば今日はバレンタインだったね」
「そう、私からのプレゼントよ」
「君から貰えるとは驚きだ。ありがたく貰っておくよ」


バレンタインとは知り合いに感謝の気持ちを込めてチョコを贈る、といったイベントであったはず。
人からモノを貰うのに拒む必要はない。ましてや感謝が込められているのだからありがたい。
霖之助がそう感じていると、紫が「それと」と言った。


「言い忘れてましたけれど、これ、ただのチョコレートじゃないの。外の世界で一番人気のモノなのよ」
「・・・外の・・・!?」


霖之助は驚愕した。
霖之助は外の世界に興味がある。もちろん外の世界のモノにはなおさらである。
外のモノは無縁塚にでも行かない限りなかなか手に入らないので、霖之助にとっては最高のプレゼントに勲するものだった。それを貰って喜ばずにいられるはずもない。


「そうか・・・これは・・・嬉しいな、本当に感謝するよ紫」
「!っそ、そう。それは良かったわ」


紫は顔を少し朱に染めた。
気づいていないが、霖之助はとても珍しく笑顔になっていたのだ。
・・・無論、霖之助はそのどちらにも気づいていないが。

その霖之助の様子を窺ってか、数秒たってから「よし」と小さく意気込んだ紫が言葉をつむぐ。


「と、ところで霖之助さん、渡すチョコに二つ意味があるのをご存知?」
「ふむ・・・・・・いや、知らないな。どういった意味があるんだい?」


霖之助が訊くと、紫はよしきたと言わんばかりに話し出した。


「ひとつは知り合いなどに渡す義理チョコというもの。最近は友チョコというのもあるらしいですけど、これは挨拶みたいなものになっているわ」
「なるほど、簡略化されたお祝い事みたいなものだね」
「ええ・・・ちなみに私のはそれに分類されないの」
「もう一つの意味の方になるのか。それは何なんだい?」
「そっ、それは・・・」


すると紫は口ごもってしまった。かの大賢者には柄にもない。
そう思った霖之助は紫が口を開く前に口を挟んだ。


「紫、どうかしたかい?どこか調子でも」
「・・・・・・っ!!」
「んむっ!?」



霖之助はその一瞬では何が起きたか分からなかっただろう。

紫に具合を訊こうとした時、目の前にスキマが現れ、

そこから伸びてきた紫の腕に顔を挟まれ引っ張られ、

・・・その勢いでキスをされたのだから。



「なっ・・・?」
「・・・これがもう一つの意味よ。それじゃわたしはお暇するとするわ。では、御機嫌よう」


唇が離れた後そう言うと、紫はあっという間にスキマの中に消えていってしまった。

考えを巡らせる。
何故わざわざチョコの意味を教えてくれたのか。
何故あんなにも急にキスをしてきたのか。
何故紫が帰ってしまう前、あんなにも顔が紅かったのか。
・・・それが分からないほど馬鹿じゃない。
だが。


「・・・まさか、いやそんな」


思考が回らない。あまりにも一瞬で大きなことが起こりすぎた。


「・・・・・・ま、まったく、だから扉から出て行ってくれと言ってるだろうに・・・」


まだ日が頂点に至らぬ頃、大賢者の気持ちを知った彼は顔を真っ赤にしながら空にそう投げかけることしか出来なかった。




ちなみに八雲家。


「あ、紫様おかえりなさいま・・・ってどうなさったんですかっ!?顔が噴火してますよ!?」
「ら、藍、どうしましょ、り、霖之助さんにキ、キスしちゃ、しちゃったっ!!」


・・・かの大賢者も大賢者で、大変だったのは言うまでも無い。

テーマ : 同人小説
ジャンル : 小説・文学

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