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Morning call.

遅くなりましたが、とりあえず何とかできました!ヴェスペリアSSです。

以下注意です!


・「ヴェスペリアさんち」です。キャラ説明を読んでおくといいかもです。
・☆を跨いでリタ視点からユーリ視点へと分かれております。面倒ですね、すいません。
・無駄に長くなってしまった。gdgd!
・キャラがゲシュタルト崩壊している気がします。注意!
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「ん・・・んっ」


容赦ない朝日の照りつけであたしは目が覚めた。
目覚ましの時間を確認すると、まだ学園に出勤するのには時間が余っている。
かと言って、二度寝に更け込むと確実に遅れてしまうような時間。中途半端な時間に目覚めてしまったものだ。


「しょうがないわね・・・起きるか」


仕方なしに、あたしは少し早起きをしてみた。







「・・・あらリタ、おはよう。今日は早いのね」


リビングに行くと、ジュディスが朝食を作っていた。


「おはよ。ちょっと中途半端な時間に起きちゃったのよ。寝るにも寝れないからしぶしぶ起きてきたわ」
「あら、それは災難ね。ご愁傷様」


そう言うとジュディスは作業に戻る。匂いからして、味噌汁を作っているみたいだ。
この家では基本的に料理はジュディスとアイツが担当している。もちろん、手が空いていたら他の人も手伝うのだが、二人の料理が美味なので最近は任せてしまっている。


「・・・あれ?」


ふとあたしは違和感に気づいた。アイツがいない。
いつもあたしが起きてくるとすでに起きていて、必ず「おはよう」と言ってくれるアイツが。


「ねぇ、ジュディス。ユーリは?」
「それが起きていないの。いつもはもう起きてて良い頃なのだけど・・・悪いけれどリタ、起こしてきてくれるかしら?」
「え、あたしが?い、嫌よ。面倒だし」


ユーリの部屋には行ったことが無いので興味はあるが、面倒臭さが先行した。


「そう、残念だわ。じゃあ、私が優しく起こしてくるわね?」
「ッ行くわ!」


・・・が、即決した。何か、ジュディスの物言いが怪しすぎる。特に「優しく」の部分が。


「あら、それじゃお願いね?」
「・・・わかったわ」


あたしの返事を聞いたジュディスが、まるで「その言葉を待っていた」と言わんばかりにコロッと笑う。
リビングを去るまで、あたしは思い切り遊ばれた感が否めなかった。





コンコン。


「・・・ユーリ、起きてる?」


ユーリの部屋の前に来たあたしは扉をノックした。何故か声が上ずっている気がして自分が馬鹿っぽい。
少し待ってみたが、ユーリの部屋からは沈黙が帰って来る。

コンコン。
コンコン。

何回も叩いてみたが、返事は変わらない。やはりまだ寝ているのだろう。


「・・・やっぱり、直接起こすべきよね?」


大丈夫、変なことではない。コレは頼まれたことなのだ。別にやましい気持ちなんて・・・ない。
無駄に葛藤した後、あたしはドアノブに手を掛けた。



ギィ・・・

「・・・ユーリ?」


そおっと、あたしはユーリの部屋に入った。
部屋の中はカーテンが掛けられていて薄暗かったが、部屋の中は十分に確認できる明るさだ。
少し散らかったテーブル、一部に纏められた衣類、綺麗・・・とは言えないが汚くは無く、生活感が溢れる部屋である。
そして、なにより。


「・・・ユーリの匂いがする」


当然のことなのだが、意識してしまうと体がどことなくこそばゆい。
あたしは頭をブンブン振って煩悩(?)を飛ばしつつ、ベッドで寝ているユーリを見つけた。


「あ、いた。ユーリ、朝よ」
「・・・ん、ん」


ユーリは少し反応したが、すぐにまた寝息を立て始めた。声を掛けただけでは起きないみたいである。


「ほら、朝よ。とっとと起きなさいって!」


あたしはそう言いながら、ユーリの肩を掴んで揺さぶり続けてみた。
すると、さすがに効いたのか目を覚ましたみたいだ。


「ん・・・りた?」
「そーよ。朝になったから起きなs・・・にゃっ!?」


あたしが言葉をつむぐ前に、寝たままのユーリが急にあたしの腕を掴み、グイッと引っ張ってきた。
いきなりの出来事に反応できなかったあたしは、ベッド・・・つまりユーリの上に倒れる形になった。・・・って、何よコレ!?


「あ、ああああアンタいきなり何して・・・」
「ん?リタは寝に来たんじゃないのか・・・?」
「ってアンタ寝ぼけて・・・ふにゃっ!」


寝ぼけているユーリが上に居るあたしを抱きしめてくる。あたしの思考が止まりかけた。・・・って止まるな!
あたしは必死に意識を繋ぐ。寝ぼけているとはいえ、ユーリに抱きしめられているのだ。そう思うだけで嬉しさがどんどん込み上げてくる。


(近い、凄く近いって!)


すぐ側にユーリの顔がある。こんなにも近くで見たことが無かったので、いつも以上に心拍数が跳ね上がる。
自分の体温がどんどん急上昇していくのが分かる。今の自分の顔は誰が見ても真っ赤なのだろう。
初めは抜け出そうとしていたが、あたしはあることに気がついてしまった。


(ユーリの腕の中・・・すごく・・・安心する)


包容力とでも言うべきなのだろうか?腕の中に居るだけで、どんどんと心地よくなっていく。


(・・・ずっとこうしていたい)


腕の心地よさを感じているうちに、抜け出すという考えは霧散してしまっていた。
ユーリの胸板に耳を当てると、トクントクンとユーリの心音が聴こえる。その音がまた心地よく、あたしは徐々に瞼が重くなっていくのを感じていた。


(・・・駄目だ、このままじゃ寝ちゃう)


そうは思ったのだが、抜け出したくない。あたしはすでに何をしに来たのかさえもどうでもよくなっていた。


(・・・ふみゅぅ)


こうして、あたしの意識は闇に飲まれていった。





「・・・・・・なんだ、何がどうなってんだ?」


心地よい気分で目覚められたと思ったら、腕の中にリタが居る。
しかも当の本人はめちゃくちゃ幸せそうな顔で寝ていらっしゃる。・・・何なんだ、このシチュエーション。


「んにゃ・・・」
「・・・・・・・・・」


っと、幸せな気分に浸ってる場合じゃないな。


「しっかし、どうすっかね・・・この状況・・・」


どうしてこうなったかは未だにわからないが、部屋の明るさからしていつも起きている時間からは相当経っている。どうやら目覚ましを掛け忘れたみたいだ。
そう思った俺は、とにかくリタを起こすことにした。


「おーい、リタ、起きろー」
「んん、あと12分・・・」
「細かい時間指定だな・・・。おい、起きろって・・・・・・・・・かぷっ」
「みみっ!?」


耳を甘噛みされたリタが跳ね起きた。何をされたか覚えているらしく真っ赤になっている。
とりあえず俺は「おはよう」といつもどおりに言ってやった。


「あ、お、おはよ。・・・じゃなくて!な、何してんのよ!」
「いや、俺は耳を噛んで・・・つーか、何でリタがここに居るんだ?」
「そ、それはアンタを起こしに来てたのよっ」
「んで、俺の腕の中で寝た。と」
「アンタ色々はしょり過ぎ!!大体アンタが寝ぼけてなければこんなことにはならなかったのよ!」


ポカポカとリタが猫パンチをしてくる。まだ寝起きのせいなのか、じゃれている程度の威力にしか感じない。


「それなら何で俺を起こさなかったんだ?お前の目的はそれだったんだろ?」
「うっ、うるさいわね!アンタの腕の中が心地いいのがいけないのよ!!」
「!?」


な、なんつーストレートに言ってくるんだこの天才魔導少女!


「って、ちょ、何照れてんのよ!こっちまで恥ずかしくなるじゃない!」
「思いっきりストレートパンチしてきて何言ってんだ!そんなに心地よかったんならいつでも来いっての!」


寝ぼけているのか、リタは自分がこっ恥ずかしいことを言ったのに気づいてないみたいだ。
・・・ん?何か自分も、もの凄いことを言った気が・・・


「えっ?・・・いいの?」
「あ、ああ」
「そ、そう。わかったわ」


リタがもの凄く嬉しげに問いかけてきたので、思わず肯定してしまった。
そのリタは「そう、行ってもいいのね・・・」とほわほわしながら嬉しそうにしている。・・・やっぱり寝ぼけてるんだな。
一体何を言ってしまったんだと思っていた俺は、あることに気づいた。


「なぁリタ、時間、大丈夫なのか?」
「・・・え?」


そうなのだ。部屋はもう完全に明るくなっている。いつもなら、リタはもうすでに学校に行っている時間なんじゃないのか、ということだ。
どこかへ飛んでいたリタがピタッと止まり、次第にプルプルしながらたずねてきた。


「・・・ユーリ、今・・・何時?」
「・・・そろそろ8時になるな」


俺が目覚まし時計を見ると、リタも同じように見て、顔が真っ青になった。
3、2、1。


「うにゃーっ!出勤時間過ぎてるっ!」
「やっぱりな・・・ほら、さっさとリビング行くぞ!」
「わ、わかってるわよっ」





「リタ、遅かったわね。朝ご飯、あなたのぶんだけ用意してあるわ」
「――わかったわ!・・・・・・・・・・・・・・・ごちそうさまいってきます!」
「あら、いってらっしゃい」


ジュディの用意した朝飯をかっ込んで、リタは学園へ突っ走って(レビテーションで浮いていたが)いった。時間的にどう考えても遅刻だなアレ。


「・・・悪いなジュディ。思いっきり寝過ごしちまった」
「いいのよ、誰にだってそうゆうことはあるわ。・・・それより」
「ん?」
「リタと一緒に寝るのはどうだったかしら?」
「・・・見てたな、ジュディ」


おそらく俺とリタ両方が寝てるときに様子を見に来ていたんだろう。・・・とんでもないとこを見られたもんだ。


「私があの子に起こしてあげてって言ったけど、いつまでも来ないから、ね。寝顔、可愛かったわよ?」
「そりゃどーも。・・・悪いけど忘れてくれねぇか?」
「私は良いのだけれど・・・後ろの子たちはどうかしらね?」
「!」


振り向くとそこには、ご立腹のエステルとパティがいた。
エステルは恥ずかしげに、パティは今でも飛び掛かってきそうだ。
思わず一歩後退するとパティがガバッと飛び掛ってきた。


「ユーリ!リタ姐と寝たってどういうことなのじゃ!うちという存在が居るというのに!」
「あの、ユーリ?寝たって一体どういう意味の・・・」
「ちょっと待てお前ら!落ち着けって!・・・ジュディ、お前こいつらに聞かせるためにさっき訊いたんだろ!?」
「あら、そんなつもりはなかったのだけど?」
「そんなことよりユーリ!リタ姐と寝たのなら、うちとも一緒に寝るのじゃ!」
「あ、それなら私も・・・」
「だから待てっつーの!!」


俺はそのまま小一時間ほどエステルたちに問い詰められるハメになってしまった。
・・・ドタバタの朝はまだまだ続きそうである。





Morning call.

テイルズ学園科学室にて


「ごめん、遅れたわ!」
「おや、リタが遅刻とは珍しいな。どうかしたのかい?」
「・・・ちょっと寝坊しちゃったのよ」
「おやー?私はてっきり、『朝の微妙な時間に起きてしまったので、愛する人を起こしに行ったら色々あって一緒に寝てしまった』のかと思いましたよ」
「・・・・・・!!!!あ、アンタ見てたの!?」
「いえ、憶測ですが・・・どうやらほぼアタリみたいですねぇ」
「そうだったんですか・・・リタさん大人なんですね・・・(頬紅)」
「鬼畜眼鏡は黙ってろ!フィリアも勘違いしないでよ!」
「リタ、その言い方・・・ほぼ肯定しているようなものだぞ・・・」

テーマ : 同人小説
ジャンル : 小説・文学

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